LNET導入事例

熊本県立技術短期大学校 様

熊本県立技術短期大学校
【所在地】
〒869-1102
熊本県菊池郡菊陽町大字原水4455-1
【創 立】
1997年 (平成9年)
【公式サイト】
http://www.kumamoto-pct.ac.jp/
【学校紹介】
基本理念

本県産業(特に製造業)の高度化、高付加価値化に対応できる、高度な技能及び知識を兼ね備えた実践技術者を育成し、本県の経済社会の発展に寄与する。

3つの目標
  1. 地域産業に密着した人材育成機関とする。
  2. 域産業界に開かれた大学校とする。
  3. 地域産業の技術の連携・交流に寄与する。

熊本の「明日」を拓く、「実践技術者」を育成します。

システム概要

2台の学生パソコンの間に、教材画像を提示するための中間ディスプレイを設置しています。(写真1を参照)
この中間ディスプレイに対しリアルタイムで画像を転送するために、LNET-830をご導入いただきました。

接続はデジタル端子のものがメインですが、従来よりお使いのRGB端子のノートパソコンもご利用いただいております。

またコンポジットやS端子をもったアナログAV機器も今までどおりご利用いただける構成にしています。アップスキャンコンバーターをご採用いただき、アナログ信号をデジタル信号に変換し接続しております。

操作は教卓に設置している専用の操作ボックスを利用します。難しい操作が一切なく、ワンタッチ操作で簡単にご利用いただくことができます。

さらに今回は、教室の中を先生が歩きながら説明したり、教卓から離れても操作ができるように、赤外線リモコンも便利なツールとしてご採用いただきました。

中間ディスプレイだけでなく、プロジェクターにも画像を提示する構成にしております。教卓から離れたプロジェクターに接続するためにHDMI延長器をご採用いただきました。長距離でも安定した映像を表示することができます。

学生机

(写真1)

■学生机■ 2台の学生パソコン(青色の画面)の間に先生が転送した教材画像を表示するための中間ディスプレイを設置しています。

ユーザー様の声

今回、お二人の先生にインタビューさせていただきました。
ご協力頂きありがとうございました。

ここからは、今年の春からご利用いただいた感想などをご紹介させていただきます。

中間ディスプレイを使用する授業はどのようなものがありますか?

  • プログラミング授業ソースを見せるので、細かい文字を見せる際に使用しています。
  • データベース授業コマンドで操作するため、細かい文字を見せる際に使用しています。
  • 仮想環境の授業OSのインストール手順を見せたり、Windows以外のOS画面を見せたり、BIOS画面を見せる際に使用しています。

●細かな文字表示やOSに依存せずに教材を提示出来る点で、授業内容にぴったりなシステムのご提供ができました。

ご導入の決め手を教えてください。

以前利用していたソフトウェア製品の画像転送システムで、遅延が生じたり、転送できなかったりすることがあり、リアルタイムの転送装置を探していました。

導入前のデモンストレーションで、ソフトウェア製品のようなマウス操作でなく、操作ボックスでの切替をしてみて意外に楽だと感じました。(写真2を参照)

また入力が多彩なところも良かったです。教室据え置きの機器とは別に、持ち込みのノートパソコンやスマホ、タブレットも接続するだけで利用出来る点がよかったです。

画像転送のリアルタイム性以外でも、5年間の無償保証期間があること、熊本に工場がある点でエンジニアが近くにいる等サービス面で安心感がありました。

●ハードウェア方式ならではのシステムの安定性・使いやすさがご採用の決め手となりました。

操作ボックス

(写真2)

■操作ボックス■ 中間ディスプレイに転送したい画像ソースを押すだけで、教材映像が表示されます。
もう一度押すと、解除され中間ディスプレイは真っ黒の画面になります。
違うソースを選択した場合は、そのまま画像が切り替わり、ワンタッチで操作ができます。

システムをご導入いただき、気に入っている点などはありますか?

見せたい画面をそのまま学生に見せることができる!

以前は、先生パソコンの作業画面の中で、学生に見せたい画像を準備し転送していました。
今回は先生パソコンのメイン画面は転送対象にせず、セカンダリディスプレイに表示されたものを転送する仕組みにしました。(写真3を参照)

ウインドウ表示では、細かいアイコンなどが見えなかったが、ツールを全画面表示して転送できるので、学生画面と全く同じ画面を見せることができ、気を使うストレスがなくなりました。(写真4を参照)

●以前利用されていたソフトウェア転送は、転送した画像を学生パソコン画面に重ねてウインドウ表示にされていたそうです。
ただ、ウインドウ表示ではプログラミング授業やデータベース授業で使う教材ツールの細かい部分が見難くなる場合があったため、先生側で気をつけておられたようです。

今は、転送したい画像を教卓側で全画面表示するだけで、全く同じ画像を転送できるので、学生側での見え方の心配や、転送作業の複雑さなどのストレスなしでご利用頂ける点を評価頂きました。

教卓教卓

(写真3)

■教卓■ 1台の先生パソコンで2台のディスプレイを利用します。
セカンダリ画面に表示された画像を中間ディスプレイやプロジェクタに転送します。
転送中の画像を表示したり、転送する前に書画カメラ画像を表示するための確認用ディスプレイもあります。

教室風景

(写真4)

■教室風景■ 全ての中間ディスプレイに先生パソコンと同じ画像が全画面で表示されます。
もちろん、完全リアルタイムでの転送です。
教室レイアウトは、学生全員が集中して作業ができるよう、教卓を取り囲むようなユニークな机の配置となっております。

提示できる解像度が高いので、見せたい部分をズームする必要がなくなった!

講義で使用する専用ソフトの操作画面をそのまま学生に高解像度で見せることができるところに満足しています。 以前は、URLやコマンドなど見えにくい部分は、ホワイトボードに書いていましたが、今はそのまま見せることができるようになりました。

●提示画面の鮮明さや提示する画像の解像度の高さで、便利にご利用頂いています。

パソコンが起動する前から使うことができるようになった!

パソコンを起動するまでに書画カメラでプリント画面を表示して、授業を進められるので授業のためのデータ資料が無くても、柔軟に対応ができます。

●PC画面だけではなく、書画装置などの様々なソース機器を利用して、授業の準備時間の効率化を図って頂いております。

持込み機器が簡単に使える!

教室に導入していないソフトを一時的に学生に見せたいときは、そのソフトが入った機器を繋ぐだけで教材として提示することができます。 また、在職者セミナーなどで活用する際は、持ち込みノートパソコンを利用することもできます。

●LNET-830はハードウェアシステムなので、提示するソース機器を気軽に接続できます。
また設定も不要です。この点を有効活用頂き、システム活用の幅を広げて頂いています。

マーキング機能を、指示棒代わりに使用できる!

複雑な絵や文字を書く必要はなく、「ここが重要!」というときにパッと書いて、 パッと消すという使い方をしています。希望としてはもっと簡単に使えるようにして欲しいです。 例えば、物理ボタンで描画ができて、物理ボタンで消去できるとなお良いです。

●弊社システムの特長である、ハードウェア方式のマーキング機能(転送画像への描画機能)を有効活用頂いています。
電子黒板的に、学生に注目させたい部分を簡単にポイント出来ます。
貴重なご意見ありがとうございます。製品改善に検討させて頂きます。

インタビューにお答えいただいた先生のご感想

感想―1

リアルタイム性はもちろん、メインの先生パソコン画面と画面提供用のセカンダリモニターを並べて見れることが楽です。
作業画面がそのまま転送できる点で、情報提供の密度が上がり非常に快適です。
先生によっては、プロジェクターを使って身振り手振りで授業を行うスタイルもありますが、中間ディスプレイを中心に授業を進めることもできます。
マーキングで学生に見て欲しいポイントを指示して、座ったままで授業ができる点も良いですね。
ただ、学生の様子を見るために立ったり、重要な点をホワイトボードに書くなどは今でも行います。
環境に応じて授業スタイルが変化することを実感しています。
例えば、プロジェクターの使用頻度が減っているところなどが変化のひとつです。

感想―2

私は、身振り手振りで授業を行うタイプのため、説明はプロジェクターで行い、じっくり作業を行う場合は、中間ディスプレイを見ながら、という流れです。(写真5を参照)
色々機能があっても、授業の中で複雑な操作は行わない。

授業のための資料作りの時間を減らすことができるかもしれません。
重要なことは書くが、見せれば分かるものは中間ディスプレイに表示させます。
今後、黒板やホワイトボードの使用頻度が減るでしょう。
細かいひと手間の作業時間が減っています。

中間ディスプレイとプロジェクター

(写真5)

■中間ディスプレイとプロジェクター■ 写真のように同じ画像を同時に表示することはもちろん、別の画像を表示させることも可能です。
中間ディスプレイとプロジェクターの両方を効率的に使い分けていただいております。

販売会社様のご感想

富士ゼロックス熊本株式会社 ご担当者様のご感想

課題だった“先生の画面をリアルタイムに表示すること” “見やすく表示すること“を両立する素晴らしいシステムで、先生方の授業以外の不要な労力を削減でき、学生にはクオリティの高い授業を提供出来るようになり、高い評価を頂いています。
また、熊本にサポート拠点がある安心感がありましたが、更に、設置の際に卒業生が来てくれるというサプライズもあり、安心感が倍増したことを覚えています。

提案した私達もお客様の働き方改革のお手伝いができたことを大変喜んでいるところです。
これからもお客様の声に耳を傾け様々なICT技術を駆使して価値ある提案をしていきたいと思います。

2017年9月 掲載

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